2009年5月30日土曜日

第6回議事録

日時:2009年5月26日(火)13:20-17:00
場所:東京造形大学 7-407
参加者:(造形)粟野・鈴木・三澤・河合・蒲・高澤・清水・坂本・大山・公文
     (上智)日置・吉越



■今回の流れ
①自分の考えの出し合い
②造形大の貴重書の閲覧
③役割分担


今回は東京造形大学にて行いました。
机の中央に大きな紙を敷き、話しながらペンで書き込み、ポストイットをぺたぺた貼りながら話を進めました。
始めは戸惑ったものの、謎のミサワールドが展開され場が和む。
Yes we can.


①自分の考えの出し合い
これまでの話を元に、各自のアイディアや考え、やりたいことをポストイットに書き込み、思い思いに貼り付けました。
それをグループ分けすると、こんなかんじ。

1・創作系
2・視点を変える系(創作系に含まれるかも)
3・事典系

1・創作系
○日本の主人公と外国の主人公の違い
 ・国によって愛される人物像は違うと思うので、比較してみる
 ・日本では、できない人間が成長することが多い
 ・アメリカなら始めから強い主人公が多いのでは?
○人物ではなく出てくる動物ごとにまとめる
 (トラ、はと、青い鳥・・・など)
○キャラクター全集
 御伽噺・言い伝えに出てくるキャラクターとピックアップし集める。
 見開きの左に絵、右に知られざる話など。
○違う物語の登場人物が混在する物語
○2009年度ver新・昔話を作る
 「教え」「少ない登場人物」で成り立つ物語を現代風に創作。
○時代に合う話・時代に合わない話
 共感できない話を今の時代に合わせる
○創作活動によって「オリジナル」は作れるのか
 結論から言えば作れないはず。
 東西、今昔、よく似た物語があったことからもそれがわかる。
 作り手も受けても、いつだって人。ニーズや社会に合わせて変化・アレンジはして
 いくが・・・
 オリジナルは作れないが、素敵なもの、面白いものは作れる。
 そのためには先人の残した足跡、匂いをなるべく新鮮なものにせねばならない。
 作品の構成要素を新鮮にしていけば、いくことができれば、素敵なものになるはず
 だ。(創作理念の話)
 これを踏まえると・・・「新・昔話」が作れるのでは?
 現代版の「昔話」とは・・・?

2・視点を変える系
○立体的な視点でまとめる
○中国模造問題
 日本人は中国の模造品問題を叩くが、昔の日本人も中国に対して
 同じことをしていた。日本人目線でものを見すぎじゃないか?
 当時の日本人の模造作品を第三者目線でやってみる。
○宇宙人からの視線的な第三者目線の物語

3・事典系
○昔話の根源集
 「桃太郎」「金太郎」「かぐや姫」など昔話の元ネタ集。
 歴史年表(一般的なもの)に繋げ、深くて良い歴史教科書(初級)に。
○昔話ってそもそも何?
 ・その時代に合った話?
 ・単に「昔語られた話」ではないはず
○似た話めぐり日本列島
 日本各地に点在する似た昔話を地図上に表記すれば、似た話が密集した地域と
 全く無い地域が見えて面白いのでは?
○ハッピーエンドの物語とバッドエンドの物語まとめ
○昔話・神話の”教え”集
 「金の斧」など我々の幼少期によく読んだ話の”ねらい”や”教え”を
 ピックアップし、これらの在り方について考察していく。
 国内外の話を取り上げ、似ているものの関連付けを行ってみる。(考察重視)
○昔話や伝説にまつわる教えや教訓、名ゼリフ等をまとめ直す。
 人生教訓本やカレンダー発行。
○似た話だが意味が違う話集め「道徳本大全」
 世渡りのいろはをお話を通して学ぼう。


②造形大の貴重書の閲覧
これは絵本プロジェクトです。
でも、本ってつまり、なんだろう?
東京造形大学の図書館には、普段生徒が見られない貴重書が保管されている。
アーティストが編集にまで携わった、本自体がその人のコダワリの作品という、そういう本。
作品としての本を見ると、何かインスピレーションを得られるかもしれない!
というわけで、今回は授業のため、特別に見せていただくことに。

巻物、カバン形の本、パッケージされたお菓子のような本、飛び出す絵本、宝物集めました!的な本・・・
本に見えないけど、全部本なのです。




③役割分担
いよいよ制作に入るにあたり、役割分担。
ポストイットで意見を出し合ったところ、大まかに2つのグループに分かれた。
物語創作系と、事典系である。
創作系は、事典系の話をベースに進めていくことになりそう?

○事典系
収集系はたくさんの情報が必要なので、図書館、ネット、取材などでどんどん集める。
○創作系
ベースとなる物語が必要なので、始めはやはり事典系とともに協力して情報を集める。

アイディアは無いけど手は動くよ!という人にイラスト、文章を書いてもらう等して、協力して進めても可。制作ノートのような段階でも、作品になります。
とにかく協力して作業を進めましょう。
一つ一つの作品ではなく、みんなの作品を束ねて一つの作品となるのです。
共同作業。

2 件のコメント:

  1. takazawaさんの絵がすごく素敵!
    前回参加できなかったので、内容と共にとても参考になりました!(貴重図書のあたりは特に)

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  2. うまく意を汲み取ってよくまとめてくれました。
    ありがとう。
    参加できなかった人も参考にしてくださいね。

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