2009年6月13日土曜日

第8回議事録

日時:2009年6月9日(火)14:00-20:00


場所:andonando渋谷公園通りショップ
参加者:(造形)粟野、糸長、蒲、公文、坂本、鈴木、橋本、松田、三澤、山本
     (上智)日置、吉越、秋山

本日は制作計画について個別ディスカッションを行いました。
プロジェクト全体は4月2回はコト起こし、5月まで3回は開墾・開発をして、5月末の第6回から制作計画へと進んで来ています。
第6回はフリー・ディスカッションとブレーン・ストーミングを1時間ほど行った後、本学図書館所蔵品から、作る、表現する楽しみがいっぱいつまったアーティストブックに直に触れて「本」のイメージを広げました。
第7回はまだ制作計画にいまいち踏み出せずビジュアライズが進まない状態でした。
第8回の今回、予定では、最初の1時間ほどを資料持参での制作計画発表、後半は近所のアートブックショップを散策して、モチベーションとイメージの模索と決断を進める考えでした。
しかい会議を始めてみると、前回まで公表していた制作計画にはっきりと自覚できていない部分があってまだ自分の計画になっていないことがあらわになり、話し合いは徐々に深まり個別のテーマになっていったので、気がつけば2時間ほどがたち、外に刺激を求めることは不要な空気で外出をとりやめ、そのまま内面を熟成させることにしました。
18時頃に中締めとした後は、各自小単位になってテーブルを分かれ(喫煙室に移動、など)、さらに20時すぎまで議論しながら計画が具体的になっていきました。
そして今度の日曜日、普段の火曜日開催ではなかなかまとまった時間参加できないeditonメンバーへの公表と、造形大メンバーがお互いの計画を理解し場合によっては提携したり、ウエブデザイン担当がサイト設計をするための全体把握を目的として、臨時プレゼン会議を開くことになりました。

第6回から大きな模造紙をひろげて話し合いをしていたのは、言葉だけで計画を形作ろうとするのではなく落書きの手を動かしながら話してみることをすすめるためでした。
たとえば言葉で「かぐや姫」と言うだけでは造形しきれないものが、「かぐや姫」の絵を描くことでディティールを決定せねばならなくなり自ずと自意識を投影した「かぐや姫」の個性(キャラクター)が現れてきます。
そこから情景、状況が定まってくることでしょう、そして物語が立ち上がります。
「視覚化」することにはそのような有用性があります。
また、既存の物語を読み直すこと、あまたの人の手で描かれて来た人物を描きなおすことは無意味ではなく、一種のミミクリー(まねっこ=鏡効果)学習をスタートとして必ず新たな差異が生まれる意味があります。
その意味を価値化できるかどうか、が、表現者としての力量であり、人間としての細やかな感性がはかられるところなのです。

というわけで、勇気と楽しみをもって迷いながら進んでください。

2009年6月12日金曜日

第7回議事録

日時:2009年6月2日(火)13:20-17:00
場所:東京造形大学 7-407
参加者:(造形)粟野・鈴木・三澤・高澤・坂本・公文・谷中・折原
     (上智)日置


前回に引き続き東京造形大学にて、机の配置もそのままで模造紙を敷き、
粟野先生と日置先生のお話を伺いながら、各自やりたいことの構想を練りました。
進捗はあまりありませんが、いかにしてこの絵本プロジェクトを進めていくべきか、
もう6月なので、そろそろ核心に迫れるようにしなければという話に。


ところで今回の出席者は非常にラッキーです!!!
日置先生の素敵なお心遣いで、花畑牧場の生キャラメルをおやつに戴きました♡
お味は、ホワイト・プレーン・抹茶・夕張メロンです。とっても美味でした・・・
出席者が少なかったため、沢山食べちゃいました!ご馳走様です♡



①模造紙にまとめたものをもう一度洗い直し。

【事典組】と【創作組】の2つに大きく分ける。
 →前回この2つのグループに分けられなかった少数派の清水さんや三澤君はどうしましょう?

(.....清水さんは実家の岡山に帰ってるそうなので、とりあえず地元の昔話などを調べてください、との事。
 勿論お土産もあるよね?なんて。みんなで密かに期待しています。)



②粟野先生のお話。

◆青山県立美術館(奈良美智さんの作品など
 子供のための美術プログラム、ワークショップを行っている。
 鑑賞だけでなく創作することで内側に入ってみる事を体験させるのが目的。
 現代美術は解りにくく解釈に戸惑う場面もある。→人々を遠ざけてしまう。
 "いかに相手に相手に考えさせるスキ(隙間)を与えるか/発見させるか"
 これがエデュケーターのお仕事。

 
◆絵本版・触れるおもちゃ(幼児のためのフェルトとかシールとか布とかの)
 これは未完成品(的な)状態で、見る側の人が創作することで意味を成す絵本。
 見る側が苦しくなるから、入り込む余地があったりすると、人ってそこに入れるよね。
 (例:"さて、この後どうなるでしょう?"などの問いかけとか)
 ちょっと前に粟野先生が持って来て下さった、浦島太郎とかぐや姫の蛇腹絵本のように
 完全にこちらで記号化して創る方法も良いかも。


◆中央アジアの石刻絵画
 
 (うろ覚えですが、こんな感じ。)
 内接円を書いて、中心点をつけて線で結ぶと、その物の骨格がわかる。→似た物がわかる。
 これらを表にしてまとめてみたりするのはどうだろうか。


すべらしパズルゲーム「箱入り娘」と「柵囲い牛」
 参考URL→ http://ja.wikipedia.org/wiki/箱入り娘_(パズル) 
 レイトン教授のゲームに似てる(?)。数学的思考、それぞれの記号に役割を与えている。



◆オルフェ(古典)映画
 黒いオルフェ(ブラジル映画)→オルフェのリメイク。
 参考URL→ http://cinema.werde.com/new/orfeunegro.html



◆東大の知覚研究室(障害者支援)、Living Library
 『Living Library』.....本でなく人を貸し出している。むしろ人を本としている。
           生きている本。人と会話して知識を得る事が目的。
 所謂、"語り部"。その現代版のようなもの。語り部図書館。

 参考URL→ http://living-library.jp/livinglibrary.html
 本と一言でいっても、このようなものも存在するのです。
 障害者や同性愛者など、興味深い実体験をその本人から直接聞ける。

 人間は、覚える(記入)・貯める(保持)・利用(放出)、この3つで成り立っている。
 ところがそれが欠けた障害者は、相当異質な空間で生きている感覚に襲われているのではなかろうか。
 など。本にある活字では得られない、貴重なお話を伺うことが出来る。


◆日本点字図書館、点字毎日(新聞/週一回)
 参考URL→ http://www.nittento.or.jp/
       http://www.mainichi.co.jp/corporate/tenji.html
 これは、言葉で絵を作っている。(絵が言葉になる。)




③これから創る物の方向性を各自決める。

◆松田さん→全員の作品をWEBを媒介としてまとめる。
     WEBの総取締り。アートディレクター。

◆私(坂本葵)→「キャラクター大全集」西洋・東洋・時系列・男女関係なく、まとめて事典のようにする。
        最低でも100人、出来るだけ多くのキャラクターをピックアップする事が次の仕事。

・・・・・ちょっと私の方で、皆さんの詳しい今後の方向性を記載するのは困難なので、
これを読んだら各自、これからやることを簡単に文章にまとめて投稿してください。


6月9日(火)に渋谷の「and on and(ドーナツ屋さん)」で開催された授業の、
第8回の議事録は、みなさんの投稿によって成り立ちますので、よろしくお願いします。


次回の会議は、イレギュラーで6月14日(日)朝10時から渋谷で。(詳しい場所は後ほどアナウンス)
上智大の方々はここで、私どものプレゼンを聞いた後に、どのような形で協力していくか、
どの制作に参加をしていくかを考えていただくことになると思います。


以上、第7回議事録係、坂本葵でした。大変更新が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
何か補足・修正等ございましたら、書き込みよろしくお願いいたします。